2017年3月1日~5日 中国は九寨溝へ行きました。人込みもそれほどでなく、自然はほんとうにすばらしかったです!行ってよかった!最高でした(^^)旅行記はあとへゆずって いろいろな意味でびっくりしたことがふたつありました。
空港からホテルへのドライバーさんがつくだけの格安ツアーをぎりぎりに申込みました。まず成都(九寨溝への玄関口になる都市です)では空港近くのホテルだったので、観光と夕食のため中心まで出なくてはなりませんでした。ホテル→空港はクリア、でも空港から先がなかなかハードでした。まず空港でも英語がだめでした。。案内所もあるにはあってそこは英語が通じたけど、「あっち!」レベルのことしか言ってくれません。結局、うろついたあげくバスっぽいマークをみつけてそこのお姉さんに声をかけたところ、彼女がとりだしたのはスマホ。日本語ー中国語翻訳機能をつかってのやりとりがスタート。でもこの翻訳機能の役に立たないことといったら、たっぷり時間をかけたくせに、微妙にズレたことばかり言うのです。「これは英語ー中国語翻訳機能のほうがラチがあくかも。使う人が多くて洗練されているかもしれないね」同行した子どもとそんなことを言いながら、1時間かけて観光つきのチケットを買いました。
中国・九寨溝 スマホ翻訳機能で会話は苦痛すぎた
九寨溝ではドライバーさんともスマホの翻訳機能で話しをして、希望どうり朝一番でバスチケット売り場に送り込んでもらって、九寨溝の早い時間のバスに乗れて、昨夜の雪景色を堪能することができました。
このうっすらとつもった雪は午前中でみるみるとけてしまったから、この時点では翻訳機能の印象は 「めんどうだけど、あってもいいかも」。
翌日は黄龍へ行ってから飛行機で成都へもどるプランです。でもここからが苦痛でした! 九寨溝は標高2,000~3,000m、黄龍は3,600mでうんと標高が高いのです。「そのため酸素ボンベが必要です。あなたがたは持っていますか?」「雪がけっこうスゴいです。そのため行くのに時間がかかります」「キャンセルになるかもしれません」「こんな天気に行ったら死にます。あなたがたはやめたほうがいいです」「会社に確認するからちょっと待ってください」「やっぱりキャンセルになってしまいます」「どうしましょうか、かわりに○○があります。あなたがたは行きたいですか?」「○○?」「九寨溝のようななところです。景色のきれいなところです。行きたいですか?」「行くのはいいけど飛行機には間に合いますか?」これを延々と2時間くらいやりました。
こうしたイレギュラーなことを翻訳機能でやりとりしようとすると、それはもう苦行でした。しかもドライバーさんは運転をやめず、片手運転で(!)声をふきこみ、こちらの声も聞く。低速だったのと昨日からずーっとこんなだったので慣れてしまったけど、今考えるとこわいです。山道だからカーブも多くて、気をはったやりとりに、元気が吸い取られていきました。頭痛がしそうなくらいでした。車に弱かったら絶対に酔ったとおもいます!
結局車をとめられるビューポイントのようなところで山の景色を楽しんで、九寨溝の空港へ。そこで4時間もだらだらするはめになりました。先にいた中国人の観光客は英語ができたので話してみると、やはり黄龍が雪のためにキャンセルになったとのことだったので、ドライバーさんは彼なりにがんばってくれたのだとわかりました。ビューポイントのぶんだけサービスしてくれたみたいでした。あーでもそれだったら筆談したかった! ほんとに! 漢字を書いてやりとりしたら、きっと同じことのやりとりももっと簡単だったのじゃないか、たとえ伝わらないまま終わったとしてもそのほうがなんぼかマシだった! 少なくとも心は豊かになったはず。こんな字を書くんだね、なんて読むのかね。そんなことがあるだけマシだったはずです。翻訳機能の人間関係断絶力恐るべし!
そこで一首、「中国旅行 翻訳機能のその前に 紙とペンとで 筆談最高」
大学での自転車事情に感心
旅先でも大学の構内を散歩するとその国の今だったり歴史だったりを感じることができるので、見かけると通りぬけさせてもらったりします。成都では民族大学を拝見させてもらいました。日曜日の朝だと日本では無人だったりするけれど、寮があるので学食もひらいていて学生さんも行き来しています。そこで目についたのが自転車でした。 自転車がどれも白か黄色かで、地方からの学生さんも多いので貸し出しているのだろう、それはわかるけれど、その乗り降りが違う。なんだろうとおもって見ていると、鍵をかけるのではなくてスマホで施錠しているのでした。うわあ~!こんなところでも!
スマホの翻訳機能をフル活用されたのは本当に頭痛がするほどうんざりだったけれど、ここでは先を越されたような、なんだか悔しい気持ちになりました。要は使い方だというのはわかるし、日本は最大人口の高齢者がスマホをいじらないから導入がすすまない、といったことも 子どもと話したりしました。短い旅でしたが、この3回目の中国がいちばん刺激的だったかもしれません。
翻訳機能がもっともっとよくなって使えるものになったとしても、筆談用の紙とペンは持って中国を旅したい。カタコトでも中国語を話して旅がしたいとおもっています。 直接かわす言葉の力。あたたかさ、ゆたかさを、翻訳機能ゆえに強く感じた旅になりました。
さいごに九寨溝、成都の観光案内をすこしだけ。
九寨溝では最初にチケットを買うと乗り降り自由のバスで移動
黄龍にはいかれなかったけれど、この雪景色はすばらしかった
混んでいる印象はなかったけど、午後になると橋はすずなり。
ボタンを押すと電動で新しいビニールシートが巻くトイレ。ごみ箱もたくさん設置してありました。
屋根の下にはマニ車が設置されていて、水流でくるくる回っています
ドライバーさんの好意で見た絶景。
6月~秋がおすすめのシーズンとガイドブックには書いてありますが、混雑の中をいらいら歩くくらいなら3月上旬もよかったとおもいます。まわりの人たちも夫婦づれや少人数の団体で、バス停を素通りしてしまって延々とくハメになったときには連帯感さえ感じられるくらい、穏やかな楽しい旅ができました。九寨溝 おすすめです(^^)
さあラボの子どもたちには大学生協でちょっとだけおみやげを買いました。帰国したら、言葉が伝えてくれる力、あたたかさ、豊かさをラボっ子たちとまた勉強することにします。