手伝ってやるよ

もめることもある、それも成長の糧になる

幼児さんクラスでは、さいごにだれかが持ってきたおやつを分けっこしてもらって、”Thank you!”と笑顔でクラスをおわっています。 いつかはあるだろうなーと思ってはいましたが、3月の土曜日、お菓子の分けっこをめぐるいざこざがありました。

るいるい(年長)が、いまにも泣きそうなくらいくやしそうな顔をして、でも何も言えないで座りこんでいます。 お父さんが聞いても、首をふるばかりで言葉がでてきません。 ほかの幼児さんや小学1年生たちはるいるい(年長)からお菓子を分けてもらったし、今日のぶんの「ハートの女王」もおわったし、もうすっかりゴキゲンでそのへんを走りまわっています。

「るいるい、がんばって言ってみてごらん、ゆっくりでもいいんだよ、言ってみたら分かってもらえるかもしれないよ。」と、何度か声をかけるとやっと、「まだあげるって言ってないのにお菓子持っていかれた。あげるって言ってないのに食べちゃった」震える声でそう言うと、こらえきれずにわっと声をあげて泣きはじめました。

同学年ばかりでないからこその学び

どうも、るいるいがいつもお菓子を持ってきて分けてくれるのに慣れっこになったので、みんな「ちょうだいな」「いいよ」をはぶいて、「ありがと~」くらいのノリでもらっていったようです。 同じことをされるのでも、年上の子たちは許せても、自分より年下の子にはきちんと「ちょうだいな」「いいよ」というやりとりの後、あげたかったらしいのです。でも年下の子としては、上の子と同じように自分ももらって何が悪いのかという気持ちのすれちがいだったようでした。 そのお菓子は、るいるいにとって初めて食べる味だったことも、とても大きいことでした。 私が子どものころは、こんなふうにお菓子を分けるなんて惜しくて惜しくてできませんでした。

お菓子をめぐるやりとりは、言われたほうもちょっぴり泣いて、でも双方が泣くことで許してやるかというムードになったところで、「これはテューターもわるかった、今度からはおやつタイムには、テューターもすこしお菓子をもってくるようにするし、みんなできちんと分けっこすることにしようね」と約束してお開きになりました。

自分の思いを言うのは勇気がいる

みんなが帰ってゆき、ひとりでCDデッキを片づけていると、中学生年代で参加する1ケ月ホームステイに思いがめぐりました。

るいるい(年長)は、勇気があったと思います。 ぐっと黙ったままこらえて家に帰れば、みんなの前でわーんなんて泣くことなしにすんだでしょう。 子ども心にも、大きな声で泣くなんてかっこわるいところを見せずにすんだはずです。 がんばって勇気をだして言ったからこそ涙をこらえきれなくなったのです。 勇気といっておおげさならば、思い切りのよさといったらよいかもしれません。

そのときその場で思い切って自分の考え、思いを言えるのは大きいことです。 小学生、中学生とすすむにつれてどんどん言えなくなったり、思春期をのりこえて人生経験が積み上がるとともに間合いを図って言えるようになったりしますよね。

「あの時言えていたら違ったかもしれない、言えたらよかったのに」という後悔のない人はいないとおもいます。 でもあまりおじさんおばさんになってからよりも、子どものころからできると後悔も少なくてすみますよね、きっと。

その時その場で言えるチカラはホームステイにもたいせつなこと

たとえばラボでは中学生年代に1ケ月ホームステイのプログラムがありますが、それも、そのときその場で言えるかどうかがとても大切です。 日本に帰ってきてから、「あれを食べたかったのに」とか、「もう一度あそこへ行きたかったのに」、なんて言ったところでどうにもなりません。 ああ、そう。。。で終わりです。

考えや気持ちを言う。言える。 その力を鍛えるためにも、ラボでは意見を求められる機会が多くあります。 ストーリーから感じたことや、イメージをすりあわせたりするには、誰かの意見がないと始まりません。 きょう子どもたちが聞かせてくれた声を忘れずに、「意見を言おう」”say something” と言い続けたいし、声かけにこたえて第一声が出たら、それをもっともっと大切に受け止めようと思いました。

幅のある年頃の子どもどうしの学びあいの場がラボにはあります

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