斉藤惇夫氏講演会「絵本」
1月末のラボ東京支部総会の午後のプログラムとして講演会がありました。

ラボのプレイルーム(未就園児親子)のサイトにも絵本と児童文学について寄稿していただいています→ラボプレイルーム

講演者は 斉藤惇夫氏、「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」「ガンバとカワウソの冒険」といったシリーズの作者としても有名です。
ラボライブラリーとのかかわりもとても深くて、ラボテューターになりたてのころから研修のときや資料のなかに名前をきくことが多かったです。
ご自身の田舎暮らし(これがとても魅力的なエピソードにあふれて、東京生まれの私でもちょっと暮らしてみたいかも。。とおもったほどでした)から、アメリカの図書館でのライブラリアンとしての学び、絵本の編集作業といった業界ならではのエピソードなど、児童文学とともに生きてこられたお話しは つきることがありませんでした。

マリー・ホール・エッツ作 絵本『森の中』

「こどもが5才のころ、仕事から帰って「お父さんご本読んで」とねだられました。疲れてたんですけどね、でも絵本が好きだからやっぱりね、聞いちゃうわけですよ「どんな本がいい?」とね。すると「うれしくて、楽しくなっちゃうやつ」といったんです。だからね、『森の中』を読んでやったんですよ。」

マリー・ホール・エッツ作の『森の中』は、おとなが見てもじっくり見てしまうような白黒の絵本で素敵な絵本です。なんというか、読むときにいらいらした気持ちだといらいらが増すし、穏やかな気持ちだと穏やかさが増すみたいに思われて、好きだけど苦手な絵本です。だから、仕事から帰ってこれを読み聞かせ。。絵本がほんとうにお好きなのだとおもいました。

ふたつめは「石井桃子さんと瀬田貞二さんが 戦後の荒野をならしてくれた」ということばです。翻訳家・絵本作家としてのおふたりへの尊敬と同時に、「戦後」という時代が人に残した強い印象を思わされました。

シェイクスピアと聖書とむかしばなし

ラボ創立50周年の記念ライブラリーとして、秋に『Hamletハムレット』を発刊していることから、シェイクスピアのことも出ました。

「シェイクスピアと聖書とむかしばなしが、英語が世界中にこれだけ広がっていくための大きな要素でした」これがとても耳にのこっています。

それは強い伝播力だったことだろうなぁとおもいます。 聖書はどこのホテルにもおいてあるし、シェイクスピアも世界中の舞台で演じられているだけでなく あらゆる作品のモチーフになっています。力のある乗り物にのって、英語は世界にひろがっていったのですね。

始まる前は午後3時からという時間帯ではこっくりしてしまうかもしれないと思っていました。2017年総会では「コーヒーはすいません1杯ずつでお願いします」なんていう制限までありましたし(^^;)。。。つぎつぎと出てくるエピソードと絵本とで1時間半があっという間でした。斉藤惇夫氏の語り口のやさしさでしたから、もう1~2杯コーヒーがあってゆったりと聞くことができたら「サロン」のようだったのにと思います。