夏のラボはとくべつ

夏休みは子どもにとっては特別なものです。
授業のコマ数確保のために夏休みが短くなってきているのはとても残念。

日本では社会人になるとまとまった休みを取れなくなってしまうけど、
それも大きな問題ですよね。
未婚が増えていることや子どもが減っていることに大きく関係があると思っています。

長い旅行に出たり、講座をしっかり受けたり、実家に帰ったりするのでも、
長い日数をつかって何かをした年というのは
すごく記憶に残るし、人生のマイルストーンになります。

子どももおとなも、コマ切れでないまとまった休みをたいせつにしたいです。

ラボでは夏は、ふだんのクラスをはなれて、
いろいろな年頃をまぜて(いわゆるタテ長異年齢)、地域もまぜての
めざせダイバーシティ!といった活動をしています。

ラボくまざわパーティでは、くろひめサマーキャンプ以外の夏のとくべつを、毎年複数用意しています。
2018年夏は、ぶったおれるまでソングバーズ
大学生キャラバン隊
夏の5パーティ合同合宿の3つでした。

ぶったおれるまでソングバーズ

この日は英語の歌にとりくみまくりました。
ラボでは英語の歌のことを『ソングバーズ』と呼んでいます。
英語の歌がたくさん入ったCDライブラリーのタイトルから、そう呼ばれるようになりました。

じまんなのは、『ラボがつくった詩やメロディではない』ことです。
London Bridge
Twinkle, twinkle, little star
といった、英語圏のひとはもちろん、英語に接するひとならだれでも知っている歌ばかりです。

この歌で色を学ぼうとか
この歌で数字を学べますといった ”いかにも”な英語の歌ではなくて、
歌えたり知っていると人生が豊かになる、知っててよかったと思える歌。

一曲歌って1~2分のことですが、どうせだったらそういう歌をくちずさんで
記憶にもとどめてほしいですよね。
とても自慢できることだとおもっています。

さて
この日のキモは、それぞれのパーティから企画をもちよることで、夏休み前から
参加者はすこしずつ用意してきていました。

くまざわPからは、ざびえる(小3)まりお(小2)が英語の歌をひとつしっかり練習していって、
ゲーム仕立てにしてワークショップっぽく、紹介しました。
まりおはまだちょっとおどおどしていたけど、ふたりでよくがんばったとおもいます。

ざびえるは緊張しいだけど、経験を重ねたことで、人の前に出てもふんばれる力がついてきました。
ざびえるは ええ~、ゲームしていたいのになーなんて言いながらも
こういう活動に出てくるので、
おうちでゲームではできない経験を重ねているとおもいます。
背中をおしてくださるおうちの方に感謝しなくてはなりません。

大学生キャラバン隊「ふるやのもり」”The Dreadful Drops”

大学生による英語日本語の劇(ラボでは、テーマ活動と呼んでいます)を披露してもらいます。
”The Dreadful Drops ふるやのもり」タイトルのあとに チャーン!と音楽がはいって、
ものがたりがはじまります。

さあ━━
Long ago, an old man and an old woman lived on the fringe of a certain small village.
むかし、あるむらのはずれに、じいさんとばあさんがすんでいました。
The old man and the old woman were taising a fine young colt.
ふたりはりっぱなこうまをそだてていました。

Now one rainy night, a horse thief sneaked into the barn to steal this colt.
さて、あめのふるあるばんのこと、うまどろぼうが、そのこうまをぬすもうと
うまやにしのびこみました。

何か事件が起こりそうなちょっぴりコワい雰囲気のオープニング音楽にのせて語りかけ、
子どもたちをぐっとひきこんでいく大学生のパフォーマンス力はすばらしいです。
ラボの劇活動は、相手をみて語りかけることをたいせつにします。
英語でも日本語でも、きちんと人に向かって語りかける力を育てています。

ひきこまれて食い入るように見たあと、自分たちでもワンシーンをやってみたり
ホームステイや留学の話しを聞いたり写真も見せてもらったり。

「いまでもどろぼうってこんなイメージなんだね!」

これは終了後、園児さん親子や小学生が帰るしたくをしているときに、
高学年ラボっ子たちが描いた「ふるやのもり」のイラストです。

いまでも どろぼうってこんなイメージなんだね!
と、大学生たちが感心していました(^^)

「ふるやのもり」”The Dreadful Drops”のこと

「ふるやのもり」の音楽は間宮芳生氏の手によるもので、ものがたりの雰囲気にぴったりです。
曲を聞くと場面がもりあがります。
再話:瀬田貞二氏
絵:田島征三氏
英語吹き込み:Roger Matthews氏、
日本語吹き込み:久米明氏
文中の英文日本文は、ラボ教育センター発刊のラボライブラリーSK7「そらいろのたね」より「ふるやのもり」
スクリプトからそのまま抜粋しました。

夏の5パーティ合同合宿

運営力のほかに企画力ものびてほしいから、実行委員会がたいせつ

夏はたいてい、5つのパーティが合同で主催してラボ合宿をしています。
くろひめサマーキャンプでは大学生コーチがメインでたてている企画、
これを、まねごとでも高校生がしてみる。
サマーキャンプでは高校生が担っている実施の部分を
マネゴトでも中学生がしてみる。

できるようになるちょっとだけ手前の学年で、ちょっとだけやってみる機会です。
それには時間がかかったり、手間が必要だったりします。
だから夏休みにやります。

小学生に期待されるスキルって何でしょう

ラボでは中学生年代に北米1か月ホームステイというプログラムがあります。

そのために、英語力と同じくらいたいせつにしているのが
ライフスキルやコミュニケーション能力です。

合宿をすると、このライフスキルや
コミュニケーション能力をあげる場面がたくさんあります。
いつも目配りをして、タイミングをはずさずに投げかけをするようにしています。

たとえばシーツを敷くとき。
みんなまずひとりで自分の分を敷こうとします。
子どもですから、ノリをきかせてたたんであるシーツのはしをもって
大きく上下にふって、ふって、ばっさばっさと何回も、
いつかふとんの上にふわりとひろがる瞬間まで上下にふり続ける
というのがおもな方法です。

そこで、ふたりでシーツを敷く方法を教えます。
まずAくんに、「いい方法教えるからもうひとり呼んでおいで」
Aくんは、同じように単独でシーツ広げにはげんでいたBくんに協力要請し、
ふたりでAくんのぶんを1枚敷きました。
すかさず、
「あーできたね、よかったね、じゃあこんどはAくんがBくんのを手伝ってあげたらいいよね」
ふたりでBくんのぶんも敷きおわると、
いちだんと大きな声で、
「みんなみてみて、このやりかただときれいにできるし早いみたい!
AくんとBくんが教えてくれるみたいだよー」

シーツを敷くというのは、今はもう、必要なライフスキルではないかもしれません。
けれども、ちかくにいる子に協力要請の声かけをして、
協力をとりつけて
なにかをやる。

小学生にとっては、
けっこうなコミュニケーションスキルだと思いませんか?

実行委員会は予定をすりあわせるのがたいへんだけど、みのりも多い

合宿実行委員で企画をつめていくときは、
全員で話し合うだけでなく、企画ごとの小さな輪の時間も取ってもらいます。

はじめて実行委員をする中学生もいます。
おおぜいだと意見を言うのがむずかしくても、小さくなると言えたりも。

本番当日よりも、実行委員会がたいせつだと思っています。

こんな夏休みをお子さまにとお考えのかたはお問合せください