2018夏もくろひめラボサマーキャンプ

くろひめラボランドでバスを降りると、目に飛びこんでくるのはいちめんのみどり。
きれいな空気がすうーっと胸に入ってきます。

高校生シニアメイトに連れられて仲間の待つロッジにむかうラボっ子たちを見送って、
じぶんもロッジへと移動します。

アメリカやカナダのインターンや、ホームステイのために来日している国際交流メンバーも打ち合わせをすすめてくれています。
わくわくどきどき、楽しみな瞬間です。

やっぱりいちばんは大きな自然!

朝、そんなに早い時間でなくても、
セミが脱皮したばかりのうすみどりいろの体を伸ばす姿があちらこちらで見られます。
セミの抜け殻もたくさん!

今年の夏は記録的な猛暑で、熱中症が続出する暑さが日本中をおおっていましたから
くろひめはどんなだろうかと心配もしていたのですが、
そんなにすごいことはなく、それどころかかなり快適に過ごしました。

高校生シニアメイトや大学生コーチは水を飲むようにすすめてくれたり、休ませたりと
プログラムをすすめる上での配慮もしっかりあったし
くろひめの朝晩は涼しくて、思いのほか気持ちのよい時間を過ごしました。
さすが高原、木々のみどりに感謝です。

今年のテーマは「おひとよしのりゅう」”The Reuctant Dragon”

ケネス・グレアム原作 石井桃子訳のこどもの本です。
手のつけられんものぐさな、詩人のりゅうと男の子、
それから騎士セント・ジョージのおはなしです。

すでに絶版の児童書ですが、ラボライブラリーとして発刊されるにあたって
学研から復刻版が出版されたので、それも購入して読みました。
くまざわパーティからシニアメイトに手をあげた高校生も
もちろんそれも読んで出かけていきました。

そのあとがきに、ケネス・グレアムの人となりを石井桃子氏が解説しています。

ケネス・グレアムが作家を仕事とした人ではなかったこと
このおはなし「おひとよしのりゅう」は、もとはおとなのための随筆集にはさまれたものであったこと
遅い結婚でできたひとつぶだねの息子のために語ったおはなしが本になっていったこと
こどもがすきなひとだったことも。

キャンプのなかの本のコーナーでは、もっとうんとかみくだいて
”The Reuctant Dragon” のことや
作者のことを教えてくれて、わかりやすく好評でした。
特にりゅうについてのQandAは子どもたちもノリノリで楽しそう!

ほかにも、
キャンプではいろいろな入口から ”The Reuctant Dragon” へ近づいていきました。

りっぱな騎士になるために訓練も!

「おひとよしのりゅう」の本の挿絵

学研の挿絵は寺島竜一氏 ラボライブラリーの挿絵はE.H.シェパード氏の作品です。
色つけのないさっさっとした線が空想のいきものであるりゅうを描いて、なんというか、とても挿絵らしいです。
ゴージャスな絵やこった挿絵が似合うお話しもたくさんあるのですが
このお話しにはさらっとしたおふたりの挿絵がとっても似合っていて、かわいらしいです。
音楽は牟岐礼氏、演出はティモシー・ハリス氏とラボ教育センターです。


低学年やおとなしい子どもたちががんばれるコーナー。

帰らなくちゃならないのはさみしいけれど、また次も来るからね!

3泊4日がほんとうにあっという間です。
ラボランドの角を曲がって、大学生コーチに見送られて、
一路東京へむかう。

山から高度を下げていくので、まるで孫悟空が天上界から下界へ降りていくみたいですよ。

バスの中で子どもたちのしゃべること、しゃべること。
その声をつぎからつぎと聞きながら帰ります。
(後半はみんなぐっすり寝てしまいます)
眠って起きると、さっき興奮して報告してくれたことなんかけろっと忘れてしまう子もたくさんいます。
それに備えて、お父さんお母さんに絶対にこれとこれは伝えなくちゃと考えながら、私もうつらつらしてしまいます。

ロッジでどんなふうに過ごしたか、
きちんと生活ができたか(ライフスキルというとちょっとおおげさですけれど、たいせつですよね)
ほかの子に話しかけたり誘ったりして友だちになるきっかけはつくれたか、
何かの役割りを振られたときに手をあげることができたのか、
ラボキャンプで育つちからはいろいろです。
けれども1回こっきり来たからといって生活して成長できるものではありません。
1回目は周りを見て、慣れて、2回目、3回目とできることがふえていくもの、
ふやしていくもの。
そのための声かけをテューターたちは一生懸命しています。

子どもの成長はすぐに見えるものではないけれど、
興奮さめやらずにバスの座席にうずくまるように眠りこむ顔を見るといつも、
大きくなったなあ、たくましくなったなあと思うのです。

夏が終わると子どもはワンサイズ靴が大きくなったり、
服のサイズも大きいものを買うようになったりしませんか?
それと同じに、こころも夏に大きくなっていくのですね。
植物や自然とおんなじですね。

こんなキャンプで過ごしてみたいと思われたらお問合せください